海のミュージアム supported by 横浜銀行 磯の生物観察会・海の自然実感教室(2025年6月28日)

2025年6月28日(土)は、「海のミュージアム supported by 横浜銀行」を開催しました。

午前中は、磯の生物観察会でした。
海へ出かける前に、会場の真鶴町立遠藤貝類博物館で、海や自然や環境のこと、生物の見つけ方などをお話させていただきました。
また、野外での活動ですので安全管理や気をつけてほしい生物などについても紹介し、その後、みなさん揃って三ツ石海岸へ出発しました。

三ツ石海岸は、岩場で、大きめの転石がごろごろ。
歩きにくくて大変ですが、それが生き物たちにとっては隠れやすくて、生活しやすい場所になっています。

潮の引いた磯では、たくさんの生き物をみつけることができます。
「とれたー!」とうれしそうに見せてくれました。
自分で見つけてつかまえる、というのが楽しい体験だと思います。

ウミウシを見たいと参加される方も多くいらっしゃいました。
今回は、リュウモンイロウミウシを参加者の方が見つけてくれました。濃紺の模様が美しい種類です。

ウミウシは数が少なく、残念ながら必ず見られるわけではありませんので、今回こんなにきれいな種類が見られるのはラッキーでした。

リュウモンイロウミウシが乗っているオレンジ色のもじゃもじゃはアメフラシの卵塊。
アメフラシは6月半ばから数がぐんと減りました。春先から楽しませてくれていたアメフラシたちもそろそろシーズンオフといったところ。また来シーズンをお楽しみに。

見つけた生物は、スタッフから解説させていただきます。
最近は、海の生き物大好きなお子さんも多く、よく知ってるなあとスタッフ顔負けです笑

見つけた生き物は、観察後には海に戻します。
戻す前に、生き物たちと記念撮影♪

午後は、「海の自然実感教室」でした。

海の生き物の標本を実際に手にしていただきながら、生き物たちの生態、私たち人間とのかかわりなどについてお話しました。
写真は、カイメンでポーズ!
海の中でじっと動かないカイメンも、実はおもしろい動物です。
その他、サメや魚などもご紹介しました。

その後は、プランクトン観察を行いました。
ひとりずつ、顕微鏡を使って、真鶴の海のプランクトンをじーっくり観察いただきました。

今回は、珍しく、イセエビ類のこども(フィロゾーマ幼生)が観察できました。
真鶴の観察会では、数年に1回会えるかどうかの貴重さです。
ところでイセエビって、あの高級で美味しいイセエビですが・・みなさんご存知のエビとはまったく違う姿ですね。
海の生物には、卵からかえったあとの時期をプランクトンとして海中をただよって生活する種類が多くいます。
イセエビもその方法で、こどものうちはプランクトンとして海の流れに乗って暮らしているのですが、それにしても、不思議な形です。

最後に、海の環境や海と山、陸、私たちの生活とのつながりなど、まとめのお話をさせていただきました。
ご参加のみなさま、ありがとうございました。

次回は7月13日(日)の開催です。

詳細、お申し込みは、下記リンクからどうぞ。

https://www.discoverblue.org/海のミュージアム/

本プログラムは、株式会社 横浜銀行様より協賛いただいています。

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