山から海へ、まちから海へ流域と海とのつながりを考える出前授業

自然環境に恵まれ、生物多様性も高い、豊かな相模湾。その生態系は、湾に注ぐ川の流域にある山や森から流れでる栄養によって支えられています。しかし、流域の人々の暮らしが海に大きく影響を与えています。身近な海である相模湾の生態系と環境を知り、そして自分たちが暮らす流域とのつながりを考え、持続可能な未来を考える機会を提供します。

山、まちから川、そして海へ。流域全体で考える海と環境の学習

丹沢、箱根、秩父山地の一部、そして富士山麓から豊かな山の栄養が流れ込むことにより、海の生態系を支える植物プランクトンや海藻が成長し、豊かな相模湾を育んでいます。一方で、流域の人の暮らしからプラスチックなどが流れ出し、環境問題を引き起こしています。さらに地球温暖化に伴う海水温の上昇、海藻がなくなってしまう「磯焼け」などが起こり、海の生態系が大きく変化してきています。海にまつわる問題は海辺だけでは解決することはできません。流域全体で海のことを知り、海を思いやる必要があります。
そこで、ディスカバーブルーでは、相模湾に流入する河川の流域とその周辺を対象に流域と海とのつながりを考える授業を実施します。海辺での活動や教室での通じ、海と社会とのつながり、環境問題、各教科での学習内容への対応等、目的に応じた内容を提供いたします。

対象

相模湾に流入する河川流域周辺地域(神奈川県、東京都、静岡県、山梨県)の学校及び学校関連団体、幼稚園、保育園、こども会等

(2025年12月まで20団体程度を予定。先着順)

費用

無料(patagonia環境助成の支援により実施する事業です)

授業の内容

学校の教室等の室内で行う授業と、海岸などフィールドでの体験学習を実施することができます。
学校の立地や環境、授業の目的に合わせてご相談ください。

学校や幼稚園・保育園室内で、授業や活動を行います。スライド写真や映像を見たり、生物標本を実際にさわって観察しながら海の自然や環境の全般的な話をしたり、生物の紹介をすることにより、海に対する理解や関心を高めることができます。また、海のプランクトン(浮遊生物)の観察を通し、海の生物たちのつながりや海洋プラスチック等の環境問題について学ぶことができます。

教室など室内で行う講義形式の授業です。
テーマに合わせた写真や動画等のスライドを見たり、生物標本を実際に触れたりしながらお話しします。

あらかじめ採集したプランクトンを顕微鏡で観察します。

海の生物多様性を実感し、食物連鎖と生態系を支える生物について学びます。顕微鏡は持参します。

学校や幼稚園・保育園近隣の海岸にて、体験学習を行います。
海の自然や生物の観察指導と、安全面についてサポートします。

磯でカニや貝、小魚などの生物をさがして観察します。
生物の特徴や生態、海の環境や大切さを学びます。

海岸には貝殻など海の生物由来のものだけでなく、陸の自然のものや人工物も打ち上がります。これら漂着物を集めて観察するビーチコーミングでは、陸と海のつながりや海洋ゴミ問題を考えることができます。
マイクロプラスチックを探してプラスチック問題をテーマの学習にも適しています。

漁港などの岸壁で自分たちでプランクトンを採集し、室内で顕微鏡で観察します。
海の生物の多様性や、海の生態系はプランクトンによって支えられていることを学びます。また、植物プランクトンの成長に必要な栄養が山から供給されていることから、海と陸のつながりを学ぶことができます。
採集用具や顕微鏡は持参します。

活動事例

対象年齢や学年ごとに、上記の授業を活用して実施した事例です。
授業内容は、活動の目的や対象学年、実施地域の環境等に合わせて対応させていただきます。
複数回の授業の実施や、プログラムを組み合わせることも可能です。

事例1
(小学校4年 理科)生物の体のつくり/季節の変化

季節ごとに海岸で観察を行います。
見られる生物の種類や様子の変化と水温などの環境を調べ比較します。

幼児や小学校低学年では、海あそびや生き物ふれあいの体験活動としてもできます。

事例2
(小学校3年生 理科/社会)森と川、海のつながり

海岸でビーチコーミングを実施し、集めた漂着物について、何がどこから来ているのかを調べます。
海と陸のつながり、環境と人々のくらしとのつながりを学びます。

自然観察から、海と陸、人の暮らしと海のつながりを学びます。
海岸に漂着したマイクロプラスチックを集めて、海洋プラスチック問題、
環境問題やSDGsの学習にも適しています。

事例3
(小学校6年 理科/社会/総合的な学習)食物連鎖、漁業

魚の餌であるプランクトンを観察し、海の食物連鎖について学びます。
地元で水揚げされる水産物を支える海の生態系、環境についてについて考えます。

小学5年生では理科の顕微鏡を取り扱う単元で実施し、淡水のプランクトンに代わって
海のプランクトンを観察します。
川や池より、海はプランクトンの種類も量も多いので、観察も楽しめます。

応募方法・問い合わせ

下記のお問い合わせフォーム(Googleフォーム)、またはお電話にてご連絡ください。

TEL 0465-46-7807
 (野外観察指導等、不在にしていることが多いため、かかりにくい場合もございます。)

メール info@discoverblue.org

担当:水井、寺西

チラシダウンロード

下記チラシからご確認ください。